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誰も居ない静かなスキー場(ちくさ高原)

先週の広戸仙は消化不良気味で、どうにもスッキリしない。

「木曜日は休みやねん、天気も良さそうやし、雪のある近場へ行かへんか? ちくさ高原はどう?」

声を掛けてみました、コッチャン、トッチャン、K君夫婦が、

「ちくさ高原か!ダルガ峰から駒の尾山やな、行くで!」

P1010967 09:00にスキー場パーキングに集合しました。

スキーにシールとクトーをセットして登るか、スノーシューズで登るかと両方を目の前に並べて迷いましたね。

100_0919001 この斜面を見れば、誰もが当然の事、スキーでしょう! 

ちくさ高原スキー場は3月25日で今シーズンの営業は終わっています、リフトも止まっているし、周りに人影は全くありません。

しかし、まだまだ雪はタップリ、雪質も良好です。

「勿体ないなぁ、もっと営業期間を延長すれば良いのにね」

100_0920 結局、迷った末、私とザコッペはスノーシューズで、コッチャン、トッチャン、K君はスキーでの出発となりました。

貸切のスキー場ですから思いっ切り滑りたい、でも駒の尾山まで行きますから、見えている稜線の積雪状況を考えるとスキーよりスノーシューズの方が有効と判断したのです。

「天児屋山ではスキーを履いて苦労したからなぁ」

100_0925 パノラマゲレンデの真ん中を堂々と歩きます、シーズン営業中なら怒られるよね。

雪は締まっていてシール、クトーがバッチリ効いて快調に登って行きます。

100_0928 最後の31度斜面を登ってくるコッチャンとK君。

「何や!板を引っ張ってるやんか」

「ジグザク切って登るよりキックステップでの直登が早いわ!」

下から30分程をかけて登り切りました。

「こうして歩いてみると、実にリフトとは有り難いもんですなぁ」

100_0930001 リフト最上部の雪原?

傘を差して歩く関西のオバちゃんが一人。

「だって、日焼けしたら困るもーん!」

「ウッ、無言・・・・・・・・」

100_0932001 大茅との分岐点辺りの伐採跡は雪が消えて地肌が出ています。

それにしても今シーズンで一番の好天気となりました、真っ白な伯耆大山までクッキリと望めます。

P1010969 ダルガ峰でスキー組と別れて、ザコッペと二人で駒の尾山に向かいます。

Scan_4 点線は昨年のアプローチです。

「今が11:45やからブッ飛ばして2時間以内で往復してきます!

「俺らはゲレンデを登り下りして遊んで待ってるわ」

100_0944 ダルガ峰からはトレースも無く、大海里(1206.8m)は岡山県側を回り込んで大海里峠に出ました、ご覧のように樹林帯では地肌が顔を出しています、

「やっぱりスノーシューズが大正解ですわ、スキーではとても無理やったな」

P1010970 残雪を拾うように進みますが、一部で完全に雪が途切れて登山道の階段が出ていました。

P1010971001 急登を越えて、小さなアップダウンが出てくれば、もう駒の尾山は近い。

100_0936001 避難小屋が見えた。

「ザッコペ、走れ! あと数分で山頂に着いたら、ピタリと1時間やぞ!」

100_0937001 駒の尾山(1280.7m)山頂です、ダルガ峰から丁度1時間(12:45)で到着しました。

昨年の2月に初めて訪れて以来2度目の山頂です。

100_0939001 そして360度の展望を楽しみます。

兵庫県NO.1の氷ノ山(1510m)とNO.2の三室山(1358m)

100_0941_2 伯耆大山(1729m)が見えています。

100_0942001_2 日曜日に行った那岐山系です。

やはり雪は殆んど消えています。

100_0943001沖ノ山(1196.3m)と東山(1388m)

P1010975 「さぁ、急いで戻ろうや、帰路はスキー場まで1時間を切るぞ!」

100_0945 駒の尾山から50数分でスキー場に戻ってきました、往復の間、全く休憩を摂らずの駆け足登山でした。

「余裕綽々、これぞアミノバイタル効果や!」

31度斜面は尻セードで一気に滑ります。彼らはゲレンデ中間部で楽しそうに滑っておりました。

「おおッ、早かったやんか、お帰り、今日の雪はホンマに最高やで!Kちゃん羨ましいやろ、スキーの方が楽しいぞ!」

「そのシュプールを見たら解かるわいな、綺麗なラインを描いてるもんなぁ」

少年のように目を輝かせて楽しんでいる仲間の姿を見ると、私まで幸せな気分になります、こんな時間を過せる事に感謝したいですね。

100_0952 タップリと雪遊びを堪能したので本日はこれにて終了としましょう。

「帰りにエーガイヤに寄って行くんやろ?」

「当然です、あの温泉は安いし、綺麗やし、云う事なし」

尻セードしたお陰でズボンを染み通って下着までビッショリ濡れていました。

「誰や!濡れるから嫌やと言ったのに滑らせたんわ!」

春の淡雪や!広戸仙(爪ヶ城)

それにしても今年はスキーによく出掛けました、数えてみたら2月下旬から3月25日の間に6回も「ちくさ高原スキー場」に行っています。

クラブの中で私のスキーが群を抜いてヘタクソなんです、自慢にはなりませんね、意地でもレベルアップして皆を見返してやりたいと真剣に思ってたんです。

「それで結果はどうやねん、上達したんかいな?」

「そう簡単に上達したら、長年に亘って金かけてきた人に失礼やから、今のところはボチボチでマァマァと云う事にしておきますわ!」

Scan この辺で気分を変えて残雪ハイキングに行きませんかとザコちゃんから声が掛かっているのに天気が悪く延期していた場所があります、岡山県の広戸仙(爪ヶ城)です。

那岐山に比べて登山者が少なく静かな山だと云う。

「Kさんは人がゾロゾロ登る山は嫌いでしょう?」

ザコちゃんの話によると昨年の2月に登ったときは深いラッセルに登路を阻まれ山頂に届かなかったんだそうです。

「そうか、トレースも無く、人の気配が少ないのがエエなぁ」

登山地図も作成し、方位、直線距離も測って準備万端怠りなし、

「これで吹雪こうが、ガスろうが大丈夫や!」

初見参!気合いを入れて出掛けたのですが・・・・・・?

「3月も終わりやで、ホンマに雪は残ってるんやろな?」

私自身、那岐山系に初めて足を踏み入れました、あまり興味を引くような山域ではありませんでしたが、山行計画があるのに延期となっているのが気に入らず、片付けてしまおうと思ったのです。

「天気が悪かろうが何だろうが行くと決めたら行くんや!」

と、誰かさんが言っています。

「計画を残すと消化不良になるぞ」100_0891 中国縦貫の美作ICを出た頃は雨でした、登山口の声ヶ乢に着いた時には雨は雪に変わり、辺りは寒々とした様相となっています。

本日の参加者は私とコッチャン、言い出しっぺのザコちゃんの三人です。

他のメンバーは妙号岩でクライミングに励んでいます。

100_0892 声ヶ乢周辺は整備されていて広い駐車スペースが有り、その前から立派な登山道が付いていました、詳細な案内図や道標もシッカリと設置されています、ここはお手軽に登れる山ですね。

100_0899  昨夜に降雪があったのでしょう、今にも消え去りそうな春の淡雪が登山道を薄く被っています。

立派な登山道は続いて、途中には東屋まであります、苦闘を覚悟してワカンにアイゼンと準備したのにまったく拍子抜けしてしまいました、今日はノンビリと雪見ハイキングやね、重装備に大笑い。

「なんじゃ!話が違うぞ、道は一級国道散歩道やし、雪は申し訳程度しかないし、ホンマに去年はラッセルする程の雪があったんかいな?」

「ホンマですって!嘘やないんですぅ、信じて下さぁ~い!」

100_0896 やがて雪雲が切れて山形仙(791.1m)が見えてきました、その先には津山の市街が望めます。

P3250010 登るにつれて積雪は序々には増えましたが、それでも地面を隠す程度で、かえって歩きにくい状況です。

「中途半端やなぁ~」

100_0900 前方に広戸仙頂上部が見えてきました。

「もう着いた!早いなぁ、これやったら今日は湯郷に寄って温泉に浸ってユッタリ出来るぞ」

P3250015 この周辺はドウダンツツジが群生しています、花の時期には紅白の可愛い釣鐘型の花が綺麗なんでしょうね。

100_0901 ここは花の好きな登山者には良い山でしょうね、花に興味が無くて無頓着で無粋な私にはあまり縁の無い世界ですね。

何せ、花の名前を聞かれたらミヤマ・・・とかタカネ・・・とかで誤魔化していましたもん。

100_0912 広戸仙(1115m)の山頂です、雲間から春らしい明るい日差しが溢れ絶好のハイキング日和となりました。

100_0904 立派な展望台があります、これを見ても広戸仙を地元自治体が観光の目玉にと力を入れているのがよく分かります。

いつ頃が登山シーズンかは知りませんが、きっと多くの登山者が訪れるのでしょう、でも今日は我々だけ誰にも出会いません、静かでした。

100_0910 那岐三山です、手前が滝山(1196.5m)その向こうが那岐山(1255m)遠くに氷ノ山や日名倉山が霞んでいました

100_0905 これから下るルートを確認する、山麓には陸上自衛隊日本原演習場が広がっています、手前のピークが矢櫃城址その先が甲山(777m)です、私が命名するならフィーバーピーク。

100_0915 雪解けでズルズルの踏み跡を急降下します。

100_0916 矢櫃城址まで下ってくれば雪は完全に消えてしまいました。

100_0918 植林帯の作業道に出れば金山林道は近い、もう今日の登山はこれで終了です。

P3250032 靴もズボンも泥だらけです、替えズボンはありません。

「Kちゃん、その格好で湯郷温泉へ行くんかいな?追い出されるぞ!」

金山林道途中の沢で洗濯して泥を洗い流しました。

「どうや!これで良いやろ? 歩いてるうちに乾くし完璧や!」

どうにもお気楽なお爺さんですわ。

「さっさと下って、早よ湯郷温泉へ行こうや!」

読図訓練でもするか?(丹生帝釈山系)

今日は妙号岩でレスキュー訓練を含めたザイル操作を重点的に行なう予定でした。

天気は日中は曇天で推移するとの予報です、しかし集合時間となる頃には本格的な雨となってしまいました。

「きっと雨男が居るで!この中に」

そこで私のいつものパターン、第二案目を提示してみました。

「この雨やし岩は止めようや、今日は読図訓練に切り替えろか? やってみる?」

天候不良も予想して別に読図用の資料を用意しておいたのです。

「どこの山域でするんや? そこの地図やコンパスは?」

「場所はまだ言わへん、君等の知らん所や、地図もコンパスも用意してるから大丈夫です

向学心に燃える?5名で目的地に移動することになりました。

100_0870 スタート前になってから、各自に地図とコンパスを渡します、そして磁北線と今日の予定コースを記入してもらいます。

「ここは何処やねんな?初めてやな」

「初見やから読図訓練になるねん、西偏は7.20度です、磁北線を地図の左端から入れてコースも記入してよ」

「よっしゃー、現在位置を確認したらスタートしようや、進行方位は?」

100_0872 今日の読図訓練コースは神戸市北区丹生帝釈山系です。

Img_00031 兵庫カントリー手前の鰻ノ手池を起点として、

黒甲越~古倉山~東鹿見山~天保池~中山大杣池~志久峠~花折山~金剛童子山~鰻ノ手池

と周回するコースを設定していたのです。

100_0873 「君の後に付いて歩くから宜しくね、頼むで!」

読図の練習が初体験のMッチ君は真剣そのもの、慎重に進む方位を確認しています。

「あのぅ、こっちで合ってると思うんですが・・・」

「正しい思ったら行かんかい!」

小雨ショボ降る中でのスタートでしたが古倉山辺りで雨は上がりました、周辺は薄っすらとガスが掛かっていて、何ともいい感じです、そう、読図するにはね。

今朝の妙号ゲート前には7人が集まっていました、しかしF君とK君は雨の藪山を歩くのは嫌いとの事、神戸市内まで散歩して帰ると言ってます、それが賢明です、濡れるわ、泥んこになるわ、が解かってるもんね。

残念ですが本日はこれにて一応は解散としたのです。

100_0876 「Mッチ君!どの方位へ進むんや? 次のポイントまでの距離は?」

矢継ぎ早に質問が飛びます。

「大変やね、生徒一人に教官が何人やねんな?」

100_0877 この辺りはオフロードマシーンが走り廻って林道を削って酷い状況となっています、それに今日は雨ですから、とても歩けたものではありません、道を外して横の藪を登ります。

100_0878 出発時間が遅かった関係で東鹿見山のNTT中継アンテナで昼になりました。

「ゆっくりと昼飯を食わしてくれや!」

コッチャンはドッカと腰を据えて店開きしています。

私は今日も立ったままビスケットを数枚とアミノバイタルを水で流し込んで昼飯は数分で終了です。

「Kちゃん、ようやるわ、それで終わりかいな?」

「あいつなァ、昼は食わんけど、夜は無茶苦茶に飲み食いしよるんやで!」

トッチャンには見透かされているようです。

100_0879 通過ポイントの天保池です、旅立ち近い鴨が数羽、ノンビリと水面に浮かんでいました。

100_0881 やっと折り返し点の中山大杣池に到着です、ここから起点の鰻ノ手池まで距離はあるものの志久道は「太陽と緑の道」で整備されて問題なし、ここで今日の読図訓練も概ね終了です。

それにしても靴もズボンも泥だらけ、今日の悪路を物語っています。

「Mッチ君、可哀想に新品の5.10イグザムガイドは悲惨な状況やな」

100_0882 ガスで煙って薄暗い峠道を馬鹿ッ話をしながら戻って行きます。

Mッチ君曰く、

「今日はコンパスが正確に道案内してくれましたわ、使用方法も理解出来ました」

コッチャン曰く、

「このコンパスは針が振れまくって安定せんぞ!」

「そらもう寿命やろ、捨ててまえ!」

「クライミングも楽しいけれど、今日のようなコンパスと地図で歩くってのも面白いわ、使い方を忘れんように時々は読図訓練も必要やな」

天気など関係ないこの連中です、泥だらけになって家路に就いたのです。

「さァ、帰って洗濯でもしますわ!」

予定通り16:00の終了となりました。

クライミングの季節は近し!

一雨ごとに暖かくなってきましたね、ここ数日の暖かさで山の雪も一気に減っています。

文ちゃん夫婦は2週連続で氷ノ山です、今回は若桜スキー場から三ノ丸経由で山頂へ、下山は甑岩から氷ノ山越えを下って来たそうです。

天気が悪くて先週同様、いや、それ以上のホワイトアウト状況で、今回もコンパスのナビを駆使して踏破したんです、読図技術はもう完璧やね!

2012310_16 さて、神戸に残った「近場で遊ぼう隊」の面々は妙号岩に集合しました。

「春も近いしボチボチと練習を始めようや!」

雨は上がっているものの陽射しは無く、寒々とした空模様で風も冷たく、肌寒い1日でした。

2012310_71 今日の私は昨夜の友人との深酒が祟ってボンヤリした頭と体です、皆からハッパをかけられ。

「よっし!気合いを入れて課題に挑戦や!」

2012310_82 何本か登ったところで・・・・?

「今日はこれ位で結構です!」

「ええっ、もう終わりかいな?」

100_0812 昨日の雨で岩は濡れています、乾いていそうなルートを選び練習を開始しました。

「わーっ、ホールドに水が溜まってるで!」

100_0813 頑張るMZッチ君です、彼には来月の雪彦山でのデビュー戦が待っていますから気合いが入っていますね。

100_0830 本日もMZッチ君にはトッチャン師匠がマンツーマンで熱血指導をいたしております。

「バックアップは取ったか!自分自身が守れんとパートナーは守れんぞ!」

今日のMZッチ君、クライミング以外にもシュリンゲの使用法など盛り沢山のメニューを突きつけられて目が点に・・・・

100_0818 濡れて滑りまくる岩を果敢に攻めるザコッぺです。

100_08231 K君も微妙なラインにチャレンジしておりました。

100_0839 コッチャンもやって来て賑やかになったのを機に。

「ここは終了!菊水ルンゼを上がって鈴蘭台へ戻ろうや」

100_0840 久し振りに水の流れる菊水ルンゼを登りましたが、滑る、滑る!

昔は一部のクライマーが妙号岩の往来に通るマニアックなルンゼでしたが、今は立派なハイキングルートとなっております。

100_0842 菊水山からは100年の歴史に幕を閉じる三菱神戸造船所が見えます、最後の商船として進水式を終えた「エメラルドエース」がポツンと浮かんでいます。

もう二度と神戸港で商船の建造や進水式が見られなくなってしまいました、時代の流れなんでしょうが寂しいですね。

100_0843 それにしても、この連中は何でこんなに元気なん? 

「歳を忘れる事にしてるんやー!」

GPSと勝負やぞ!(ホワイトアウトの氷ノ山)

毎年クラブ恒例の3月に行なう氷ノ山登山で春が来たと感じる。

昨年は震災直後のことでもあり、雪山を楽しむと云う気分には到底なれず中止としていました。

100_0738 登行リフトPKに08:00集合と案内がきています、早朝の神戸発は時間的に厳しいので私とS代表、トッチャンはマイキャンピングカー?にて[養父道の駅]で前泊です。

早朝、RYUちゃんが到着した、昨夜からの雨は今も降り続いています。

前夜は居合道の修練と組打ちの稽古特訓を遅くまでやっていたらしい、そして今朝は暗い内に出掛けてきたとの事、ご苦労さんです!

「登る前から、もうフラフラですわ、稽古やり過ぎと寝不足です」

「RYUちゃん、今日の氷ノ山は覚悟せーよ! 山は最悪のコンディションやで」

スキー場から眺める頂上部は分厚い雲が絡んでガスッています。

「あの中には、きっと白い悪魔が待ってるやろなぁ・・・」

P3031556 今日の参加者は8名です、流れ尾から3名、東尾根5名と2ルートから山頂を目指す予定でしたが、今日の状態では分散しての行動は無理と判断し、全員で東尾根ルートを登ることに計画変更です。

100_0777 小雪が舞う中、時折ガスが晴れて頂上部が姿を見せる、しかし直ぐに視界は閉ざされてしまいます。

これが本日で最も晴れた一瞬でした。

100_0744 取り付きからトレースは無く、山頂までトップを交代しながらラッセルは続きました。

P3031555 東尾根に乗ってからは積雪の少ない風上側の右斜面寄りを進みます。

100_0745 一ノ谷の基部に到着です、この辺りから完全にガスに包まれてしまいました。

100_0747 一ノ谷の急斜面は雪面状態を確認しながら慎重に登ります、旧雪面上に数センチの新雪が積もっていますが雪崩れる心配は無さそうです。

100_0752 ホワイトアウトした中を地図とコンパスを頼りに前進します、事前に作成しておいたナビゲーションマップが役に立ちました。

100_0748 ナビゲーションマップとは地図上に設定したコースと分岐ポイント、方位、距離、高度等の情報を書き入れた自作地図を言います。

各ポイントに着けば、記入した情報を基にコンパスの指針をセット、進行方位を外さないよう針を睨みながら次のポイントへと前進です。

100_07691 千本杉を抜けて山頂を目指しますが、状況は最悪です、K先輩はGPSを睨んでいます。

「面白くなってきたな!GPSと勝負や、K先輩に負けへんぞ!」

100_0770 ホワイトアウトでコンパスをフルに活用するには絶好の機会となりました。

この状況こそが、愛用のスントやシルバの出番なのです。

「今から視界ゼロの世界での読図訓練やろか!」

「今日の状況は練習や無いぞ、これは実戦やで!」

「GPSに負けんようピタリと登頂して現在地点の千本杉KOYAMA TREE に戻るナビゲーションを頼むで! 頑張ってや!」     

P3031552 山頂避難小屋は忽然と姿を現した。

上の千本杉を越えてからも方位度と歩測の距離感で山頂は進行方向正面に捉えていると・・・・確信があった!

「なァ、どうや!見えんでもバッチリやろ! コンパスさん、グッドナビやで!」

「眼鏡に霧氷が張り付いて何も見えへん!」

適当に何枚がシャッターを切っただけで急ぎ下ることにした。

2年振り、最悪の天候を乗り越え、誰も居ない、何も見えない吹雪く氷ノ山(1510m)山頂に立った。

100_0774 下山は山頂三角点から上の千本杉左寄りを狙って指針リングを合わせます。

「この方位を外さん様に一列縦隊で行こうや、声も通らんし、列から離れたらアカンで、視界内に居てよ」

斜面は右に緩く傾斜している、風は左から受けて。

「もっと左や、左、左に戻れ!右に流されてるぞ」

登ってきたトレースも消えているし、目標物も何も見えない真っ白な世界を慎重に進む。

「文ちゃんの言う通りやわ、氷ノ山を侮る勿れやね、でも厳しいけど、今日は楽しいなぁ、この緊張感が堪らんわ」

アナログなコンパスナビでも完璧な行動が出来た KOYAMA TREE に戻り、小さな勝利感を味わう。

「GPSは確かに便利な機器やけど、基本的なコンパス操作も大切な技術やで」

「そうや、アナログも大切や!電池切れや電波が止まったらアウトやもんね」

100_0758 RYUちゃん、トッチャンは KOYAMA TREE に初めてのお参りです。

「長いこと来れなくてゴメンなさい、やっと来ましたよ」

二人とも神妙に手を合わせ香を手向けていました。

「Kさんも、きっと喜んでる、昔の仲間がよう来て呉れたね、と言ってるわ」

「来週はY君、F君、Mンちゃん達が来ますよ、良かったね」

100_0768 RYUちゃんが持参したイタリアワインを注ぎ、お下がりを回し飲みします。

「クーッ、効くのう! 冷えてるから一気飲みしてしもたわ!」

2年振りに訪れた氷ノ山はまだまだ冬の装いでしたが、飲んだワインも腹に心地良く染み渡り。

いつしか心は仄々と春の気分となっていたのです。

   

          (RYUちゃんからのメール)

氷ノ山山行ご参加の皆様へ
この度の氷ノ山山行に際しましては
ご参加の皆様方に大変ご迷惑をお掛けしましたことを
深くお詫び申し上げます。
えぇ歳して、前夜の(居合)稽古と、翌早朝からの登山と欲張った結果と反省しております。
30年ぶりの雪山登山ということもありましたが、
まるでローギヤでしか走れないクルマみたいで、
超最悪のコンディションでした。
でも、御蔭さまでKさんとの再会も果たせました。
あの時暫しツェルトを被ってると、
外で女性の声が聞こえたような気がしたのですが・・・
あれは風の音だったんでしょうかね?

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