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エエッ!俺も行くの?(沖縄出張、 其の1)

何と!色々と物議を醸している、あの普天間海兵隊基地への出張が決まった。

800pxmarine_corps_air_station_fut_2 「エエ!普天間基地てか!堪忍してーなァ」

「アカンよ!Kさんの名前は許可申請書にリストアップしたよ}

恐ろしく不雑な手続きとやり取りを重ね Marine Corps Air Station Futenma (MCAS FUTENMA) への立入り許可が出たのです。

Dscn6971 神戸空港から沖縄へ、SKY MARK の運賃は・・・

「往復で25,800円てか!安いなァ!」

「何の、PEACH AIRなんか北海道往復で15,000円で行って来たがな!」

凄い時代が来たもんですね。

こうして沖縄出張が始まりました。

今回の業務内容に関しては詳しく記載しません。

MCAS FUTENMAの写真はありません、基地の警備は厳重を極めていました。

Dscn6952001 大阪南港からの貨物を輸送した うりずん21(南日本汽船) です。

台風4号と5号の影響で定期船は避難してしまい運行スケジュールが狂った、このままでは納入期日に間に合わない、米軍に言い訳は通りません、急ぎ神戸港より大阪南港へと積み出し港を変更、大雨の中での貨物移送作戦を開始する。

「泣けるわ、胃は痛くなるわ!もうこれで疲れ果てたから沖縄行きは堪忍してよ!」

Dscn7021001 東京港からの貨物を輸送した 飛龍21(マルエーフェリー)です。

台風通過後の余波を乗り切って沖縄へやってきた。

「やれやれ、これで貨物は集結した、仕事の山場は越えたね、後は基地への納入だけや!」

那覇新港に到着した貨物のチェックも完了し、後は2日間を掛けて基地内への搬入作業となりました。

指定された早朝05:00にMCAS FUTENMA正面ゲートに到着した。

ゲートには事前申請した入場者リストが回ってきており、運転免許証などで本人であるかの照合確認が行なわれます。

エスコートのMR.CAPTAIN X氏に先導されて基地内を移動します。

その広さにはビックリしますよ、巨大な兵員輸送ヘリが何機も駐機してます。

常に臨戦態勢であることが良く解かります。

滑走路周辺では夜明け前から隊列を組んだ兵士が隊旗を持ち、掛け声も勇ましくランニングしてます。

下士官が横に付いて走っており、ニキビ面の兄ちゃんは気合いを入れられていました。

女性兵士も逞しいですわ、Tシャツ1枚でバストを揺らして・・・

「ウーン、エエ眺めやのう!」

「Kさん、Kさん、目が点やで、あんまり見てたら撃たれるよ」

「これ位は目の保養をしても罰も弾も当らんわい」

正にクリント・イーストウッドやデミ・ムーアの映画そのままの世界を見た感がある。

指定された場所に貨物を搬入し、作業は無事に完了した。

「君達、朝食を食って行けよ」  MR.CAPTAIN X氏が言う、

「ベーコンエッグサンドとコーヒーをレギュラーでお願い」

「オイ、オイ、これがレギュラーかいな!」

さすがはMarineやね、兵士に混じってガッチリと食いました。

「MANY THANKS VERY PROFESSIONAL GOOD JOB NO PROBLEM ! 」

MR.CAPTAIN X氏とゲートで握手を交わし、今回のOPERATION?は完了したのです。

Dscn7059001 嘉手納基地に着陸する対潜哨戒機 P3C です。

Dscn7063001 耳を劈く爆音を轟かせて舞い上がる  F15戦闘機 です、これが基地の島沖縄で見る現実の姿です。

普天間基地のゲート外では、

「基地反対!」「オスプレイの配備反対!」

沖縄の抜けるような青い空から降り注ぐ強烈な日差しの中、幟を立て、反対運動を続ける人々が居る。

私達は後ろめたいような複雑な思いを胸にMCAS FUTENMA を去ったのです。

今年の沢遊びは逢山峡からスタート (渓流シューズのフェルトを張替える)

地下足袋、草鞋世代のコッチャンが渓流シューズを購入した。

「これで遊びのフィールドがまたまた広がったなぁ」

モンベルサワートレッカーのニューモデルらしい、これは早速にでもテスト履きをと、裏六甲逢山峡へ出掛けた。

100_1006 車は東山橋の手前に置いています、ここから沢までアプローチは数分です。

私はサワートレッカーの旧モデル、底のフェルトも磨耗して、ボチボチ張替え時期です、今日の結果如何で張替え作業に入ります、トッチャンはキャラバンのラバーソールを履いています、ラバーのグリップ力には興味あり、観察しておこう。

100_1007 盛夏ともなれば川遊びの家族連れやワンコも加わって賑わう逢山峡も、この時期は閑散としていて、静かな沢登りが楽しめます。

100_1011 カジカの声に耳を傾け、新緑の木々に包まれ、群れる魚達に目をやり、

「おおっ、居る、居る、竿と毛鉤も持ってるから狙ったら?」

目一杯、自然を満喫する。

「六甲山って奥深いよなぁ、色んな事で楽しめる山やね」

100_1016 本流や登山道から外れていて見えない鍋谷の滝です、3段になって流れ落ちています。

P6140010 ここは左岸をへつり、堰堤横のガリーを登りますが、とにかく滑ります、要注意ポイントだ、ザイルは必携ですね。

100_1017 逢山峡のメインエベントは、このゴルジュ突破です、今シーズン中に皆で押しかけて遊ぶ予定の場所です、今日はまだ寒いので遊泳は止めておきましょう。

100_1019猪鼻の滝です、水に入るのを極力避けて登るトッチャン、水際のトラバースは微妙やね。

100_1020 「コッチャン!思い切ってへそ位まで水に入れ、冷たいけど楽勝やぞ!」

P6140023 これを登り切って本日の沢遊びは終了。

P6140027 誰も来ないからと道一杯に濡れた装備を干してます、ノンビリと昼飯を食って。

「さぁ、今からテンカラ振りに行くで!」

良く遊ぶ連中です。

         

      フェルトソールの張替え作業をする

                                  

私の渓流靴は、やはりフェルトソールの張替え時期が来たようです。

登山用具店でリペアフェルトを探しましたが有りません、店員のアドバイスは釣具店に置いていますとの事だった。

リペアフェルトは釣具店には確かに有りました、でも、それはフェルトにスパイクを埋め込んだ形状で、値段も¥5000近くします。(釣具店の渓流靴や磯靴は2万円を超える価格で販売されています)

「弱ったなァ、張替えに出したら工賃は高いやろし、元の靴自体がボロボロやから、メーカーに笑われそうや」

トッチャンに、

「床用パンチカーペットの端切れを張ってみようと思うねんけど?」

と聞いてみると、

「やめとけ!俺が作って失敗してるんを見たやろが! ホンマ物を買って使い」

やて、

Dscn6959 インターネットで検索すると キャラバン のリペアフェルトが¥1800で出ていました、送料込みで¥2300です、これに決定!

Dscn6962 接着剤は耐水性が高い物を使いました、一度フェルト面に薄く塗布して乾燥させてから本塗りします、そうしないとフェルトが接着剤を吸い取ってしまいます

Dscn6968 古いフェルト底は剥がし、綺麗に下処理をしてから新たに張り替えるのが本来の渓流靴リペアらしい。(聞くところでは、古いフェルト底を剥がす作業は大変だそうです)

Dscn6966_2下地処理が面倒くさいのでズボラ張り?する事にしました、古いフェルト面に直接貼り付けるんです、少し以前より分厚くなりますが全く気にしません。

Dscn6967 余分な部分をカッターで切り落としサンドペーパーで根気良く仕上げをします。

側面には接着剤を薄く塗布して耐水補強します。

これでオンボロサワートレッカーは再生を果たしました、今夏も頑張ってくれるでしょう。

「頼りにしてますよ!サワートレッカーさん、滑らんとってな!」

ジルブレッタ300のリターンスプリングが折れた!(何とか修理しよう)

今シーズンのスキーも立山合宿で最後だと思っていたら、Mァちゃんからメールが来て、立山は今もスキー天国だ云う。

行くのは別として、道具の手入れをしておこうとクリーニングしていると、

「わーッ、エライこっちゃ!ビンディングが壊れてるー!」

Dscn6913 私の山スキーに付けているビンディングは骨董品のsilvretta300です。

不思議とトラブルの無かった相棒でしたが、

遂に、 「来たかーッ!」  って感じですね。

Dscn6911 故障個所は金具前部に埋め込まれたリターンスプリングです。

このリターンスプリングは各メーカーによって形状も違いますし、この機能が搭載されていない機種もあるようです、難点はこのスプリングがよく折損するそうです、しかし、私のsilvretta300はノートラブルで頑張っていました。

Dscn6912 大きな負荷の掛かる直線部分が完全に根元から折損しています。

Dscn6910 このスプリングが欠損すると歩行時の急斜面登行でのキックターンや下り等でテールが垂れ下がります。

silvretta300の部品を入手することが今や出来ません、メーカー自体が商品の供給を終えているんですから、ましてやスプリング1個を探し出すのは至難の技です。

このビンディングは一般登山靴で履ける数少ない貴重な金具なんです、何としても復元させたい、そこで色々と考えました。

最も簡単な方法はやや強力なゴムで吊り下げる方法でしょうね、しかし、これだとゴムが嵩張って邪魔になりますし、まず見た目が悪い、ここはスプリングにこだわる事にしたのです。

Dscn6908 数店のホームセンターをウロウロして見つけたのがこの細めで長さが30cm程のスプリングです。

Dscn6906 バネの強さを慎重に調べ、必要な長さにカットし、フック部分を作ります。

Dscn6914 前部分は板にビスをネジ込んで固定します。

後部はビンディングの前後調整ネジにナット2個で固定します、このナットでスプリング強度を調整出来るようにしました。

Dscn6915 これで取り付けは完了しました。

Dscn6920 これならスプリングは滑走時点でも、スッキリと収まっていて邪魔にはなりません。

Dscn6924 壊れていない方の板。

Dscn6925 修理した方の板。

左右のバネが均等な強さになるようナットで微調整して角度を合わせ、出来上がりです。

これなら、何度でも修理できます。

「silvretta300には、まだまだ働いてもらいますよ」

新品が買えない貧乏人は知恵を絞ってカバーするんです。

梅雨の晴れ間に登れ!(宝剣岳集中登山)

梅雨に入り、私の明神岳東稜は天候不良(当たり前や!)で無期延期となってしまいました。(宝剣岳は私も行きたかったのですが登山研修所の当番にあたっており不参加です)

一方の宝剣岳集中登山は予定を1日後ろに遅らせて梅雨の僅かな晴れ間を狙いました。

予定変更で参加メンバーが減ったもののS代表、文ちゃん、コッチャン、トッチャンの4名で出掛けております。

宝剣岳登山レポートが来ましたので掲載致します。

P6101931_3

Dsc02264

1日目(6月9日)

・8日に出発しようとしたら、雨が本降りになってきたので

止む得ず1日延期して9日の午後4人で神戸発

 ・菅の台Pに車を入れて、さっそくテントを張りミニ宴会の後

車中組とテント組に分かれて21時には就寝。

2日目(6月10日)

 ・テントをたたく雨音も夜半には止んでいたので、期待してテント

  をでたら、夜が明けてもまだ雨。バスを待っている間に、いよいよ

  本降りに。しかしバス会社の人が『上は晴れています』と喜ばせて

  くれる。

 ・いつもは込み合っているバス、ロープウェイもお客が少なく一番に

  乗り込み8時15分には千畳敷に到着

P6100027_2

Dsc02262_3 ・中央稜クライミング組(中西・佐藤)は、カールを右にトラバースし乗越浄土目指して雪面を直登。

P6100022_3

P6100034_3

P6101906_2 縦走組(藤本・逧田)は極楽平から分岐経由で宝剣岳へ。頂上から駒ヶ岳を往復し乗越浄土から千畳敷へ、15:00に再集合を約して8:40出発。

 P6101932 ○中央稜

 ・殊勝にも駒ヶ岳神社に手を合わせ、無事完登を祈って

 ・乗越浄土でアイゼンを脱ぎ宝剣山荘前まで、西面は雪なので再度アイゼン

  を付けて宝剣頂上へ。西面は岩と雪のMIXでおまけに雪が凍っているので

  慎重に通過

 ・10時半に宝剣頂上に着いたら、縦走組は既に頂上におり再会を。『遅いな!』

  『早いな!』の激励のエールを交わして。

P6101909 ・登攀準備をしてザックを頂上直下にデポ。懸垂地点までブッシュ混じりの岩稜を下降。

 ・立木に支点(不安になる様な細い幹なので3カ所から)を取り、1P目の下降

 ・枯れ木のテラスから、登り返すオケラクラックを見ながら2p目を下降しハング

  下のテラスへ

 ・もう1P下る予定であったが、雨が降り始めたのと下はブッシュ混じりで面白く

  なさそうなので、核心部から登り返すことに変更

 ・1P目は中西リードで傾斜のキツイ凹状を直登し核心部ハングへ。怪しげな残置

とカムでビレイを取り左右に足を突っ張り、スリングをアブミにしてハングを

乗越す。

P6100080 ・2P目は、微妙なバランスでカンテに出て、オケラクラックへ。花崗岩の快適なフェースをクラックにフットジャム、ハンドジャムを効かして直登。大型のカム2個をセット。クラックに突っ込む足が痛いがそんなことは言っておれない。

 ・3P目は、傾斜が少し落ちるが両側が切り立った高度感たっぷりのリッジを登り

  スタートの懸垂下降点で登攀終了

P6100081

 ・オケラクラック終了点では、浄土乗越で待ってくれている藤本・逧田パーティと

  コールを交わしたり、写真を撮ったり、飲み物を口にする余裕も。

 ・コンテでデポ地点まで戻り、握手を交わして無事完登を祝う

 ・大急ぎでパッキングし、仲間の待つ千畳敷まで雪面を一気にくだり3時丁度に

  到着

Dsc02269 ガスが晴れると、カール下の千畳敷ホテルが目の下に見えるし、乗越浄土から下って来る多くの登山者も足を止めてこちらを見上げている。ホテル前でのアルプホルンの演奏やロープウエイのアナウンスも聞こえてくる、なんか違った雰囲気の中のクライミングでした。

                                    

 

釣り師がまた一人増えたね。

トッチャンからメールが入ってきました。

コッチャンに釣りを教えるから水曜日は時間を空けておけよとの連絡です。

「コッチャンまでが渓流釣りに入門かいな! 何でもするオッサンやなア」

「人の事が言えるか? お前もやろが!」

聞けばテンカラ竿から渓流竿の長短まで揃えて気合いが入っているそうだ。

102_0985 やってきたのは北区を流れる山田川 (志染川) です。

ここで鮠(ハエ)を相手にしてテンカラ釣りの練習をするんです。

102_0989 毛鉤をいかに上手く飛ばしてポイントにフワリと落とすかがテクニックの要るところなんです。

トッチャンが手取り足取り、懇切丁寧に指導しております。

102_0994 「フン、初心者に釣れる魚はここには居らんわい!」

と眺めていたら、

102_0991 「おおっ、釣りよったでぇ~ 恐れ入りました」

まぐれ当たりでは有りません、2匹ヒットさせてます。

「どうじゃ、テンカラは簡単なもんや、任さんかい!」

本当にコツを掴んでます、竿も振れていますし、綺麗にラインが伸びているのです。

「上手いもんや!よっ、天才釣り師!」

102_0987 釣りをしてるより日陰でビール飲んで飯を食ってノンビリしている時間の方が多いのは暑いのと地合いは夕方頃なので待っているのです。

今日の私は釣りをしているのは内緒です、仕事先とは携帯電話でMTGをしておりました。

「今日の職場は橋の下、遊びと仕事の同時進行や」

102_0995 川面には羽虫が飛び始めた、ハエがライズし出したようです、トッチャンが狙ったポイントに毛鉤を打ち込みます。

102_0993 狙い通り、ポッテリと肥えた可愛いハエが毛鉤に飛びつきましたね。

「ほら!入れ食いやで、お魚さんのディナータイムやぞ!」

「さすがは師匠やな、クク悔しい!川では負けるけど、海釣りでは勝ったるぞ!」

一匹もヒットさせる事の出来なかった私でした。

「坊主とは情けないなぁ、道具が泣いてるわ」

読んで思わず笑ってしまった筒井康隆!(源平一の谷合戦を考察する)

久し振りに本を読んで大笑いしたんです。

神戸では大河ドラマ 平清盛ブーム?で地元を盛り上げようと躍起!となっています。

先日も遊びに来た友人と、清盛ブームの話から、

「一の谷合戦の一の谷とは何処が本当なんやろ?そもそも一の谷合戦は存在したんやろか?」

と云う話になりました。

「平氏側が東の守りを生田の森(三ノ宮)、西の守りは須磨一の谷(須磨浦公園)として福原京(現在の平野、湊川付近?)に本陣を構えていたとすれば、義経が戦術的にも裏山の鵯越(ひよどりごえ)を下って本陣を突いたとするルートが妥当やで、須磨浦一の谷は違うと思うが、どうや?」

Scan_2_2

「成程なァ、鵯越~会下山北側~福原京のルートで本陣を急襲したと考えると、背後には清盛が開いた大輪田泊も有るし、整備された港に軍船や御座船を集結させたと見る方が論理的やね。平氏が敗走して船に逃れるにしても地理的にも須磨浦海岸では短時間の内に大勢の殿上人や物資を船に収容するのは厳しいよね」

それなら、面白い本が有るのだと、友が云う。

「平家物語、吾妻鏡の現代訳なんか難しい本は要らんよ、興味無いもん」

「違う、違う、貸したるから読んでごらんよ、面白いから!

P6040032

それは筒井康隆大先生の 「メタモルフォセス群島」 1976年の作品です。

「そうやね、最近は山岳書ばっかり読んでたし、筒井康隆大先生も良いやろなぁ」

P6040033

この短編集に掲載された 「こちら一の谷」 これには大笑いしました。源義経一党が時空を超えて一の谷合戦を史実通りに実行しようと悪戦苦闘する様をパロって、洒脱な文章でコミカルタッチに描き出しているんです。内容を少し抜粋しましょう。

京を発ち、三草山で一戦交えてから、やっとこさ辿り付いた鵯越。

「鹿も四足、馬も四足・・・」の名台詞を言いかけて、立ち止まってしまった義経さん。

この鵯越、あまりに傾斜の緩い単なる坂道なので、

「ここは緩すぎる、逆落としの史実と違うぞ?」

オロオロする義経一行の前に汗を拭き拭き鉄道員が現れます。

「この道を行ってはいけません、ここは史実の鵯越ではありません」

と立ち塞がったのは山陽電鉄の宣伝課社員だと名乗る男。

Dscn6896_3

「須磨浦公園駅一帯が一の谷古戦場と後世に伝わっております。だからこそ我々は観光客誘致のPRをしているのです。こちらに来てもらわなければ史実に反します」 と、

懸命に説得して連れて行こうとします。

義経一行を案内して高倉団地から鉄拐山まで来ると、今度は別の鉄道員が現れます。

現れたこの男、神戸電鉄の宣伝課社員だと名乗ります。

「ここで待っていて良かった!先生方、山陽電鉄に騙されてはいけません。我が社沿線の鵯越こそが本家、元祖鵯越 ~ 一の谷です!」

源平ハイキングコースも有るんです、と反論します。

やがて郷土史家や古老をも巻き込んで一の谷逆落としだ!否、坂落しだから緩くても良い!と大騒ぎとなってしまいます。

Scan001

結局は時間が無いと、義経一行は山陽電鉄の薦める須磨一の谷を選択します。

Dscn6885

あまりにも崖が急過ぎると二の足を踏む義経一行を時計を見ながら、

「もう時間がありません、ここを下りなければ史実に反しますよ」

尻を押す山陽電鉄宣伝マンや地元古老達。

弁慶は転がり落ちて七つ道具を失くすし、逆落としが怖いと馬ごと須磨浦ロープウェイで下る者まで出て来る始末。

大騒ぎで「一の谷逆落とし」どころか、崖を落ちて行きました。

薩摩守平忠度(たいらただのり)に至っては山陽電車に無賃乗車して遁走する始末。それを岡部忠澄が快速電車で明石へ追いかけたり、もう無茶苦茶です。(無賃乗車を隠語で薩摩守と云うの知ってますか?自動改札化で今や死語になったかな?)

Dscn6893

須磨寺にある敦盛像。

Dscn6889

平家の可愛いお坊ッちゃま君も筒井大先生の手に掛かれば漫画チックに描かれてしまいました。

Dscn6891

敦盛卿のいでたちに付いての下りなんか、その姿を想像しただけで笑ってしまう。七五調の香具師口調で筒井先生は絶好調。

こんなドタバタ劇で驚くような奴はユーモア感覚を持っていないと仰る。

「平気にあらずんば人にあらず」 成程ね。

Dscn6899_2

「敦盛塚」は須磨浦公園の西端、国道2号線沿いにあります。

Dscn6898001

今や立派な観光地?となった敦盛塚。

やがて戦い疲れた平敦盛、源義経、熊谷直実の3人が空腹に耐え切れず 「敦盛そば」 を食います。

「ここの蕎麦はどうだ?」

「敦盛だ」

「味は?」

「だし汁の加減が義経」

「では拙者も九郎判官」

もう、こなったら親父ギャグの領域やね。

財布を失くしたと義経が言うと、敦盛が、

「心配いらぬ、金なら拙者が払う」 

Dscn6894

その途端、熊谷直実が敦盛の首を打ちます。

Dscn6887

須磨寺の境内にある平敦盛の首塚です。

「奢る平家は久しからず」 やて!

凄い落ちでしょ、お見事です。筒井大先生!

山電OBの文ちゃんは須磨浦山上遊園で時には源平古戦場ハイキングの案内をしているそうです。どんな話をしているのかなぁ、登場する宣伝課員と文ちゃんがオーバーラップしてしまい、この小編を読みながら可笑しくて、可笑しくて、涙が出ましたね。

「文ちゃん、この本を読んでみたら? 案内するネタになると思うよ、客の掴みにバッチリやで!」

皆さん打ち揃って、文ちゃんに一の谷周辺を案内してもらうツアーを組んでみようや。

「私達、山陽電鉄サポーターで~す、 文ちゃん!」

季節外れのアイゼンワーク

今年も早いもので6月になりました、間もなく梅雨前線が北上しシトシトムシムシの鬱陶しい季節に入る。

今月の山行予定として入梅前の晴れ間を狙った残雪豊富な明神岳東稜と宝剣岳中央稜が計画されております、宝剣岳では千畳敷カールから浄土乗越でMゾッチ君の雪上訓練を行って、ついでに?中央稜を登攀します。

初めてアイゼン、ピッケルの世界に向かう事となるMゾッチ君に季節外れの雪上想定練習をしておこうとロックガーデンにやってきました。

「メンバーは違えど、2週連続の芦屋通いやね」

P6020004 本日の参加者は宝剣でザイルを組む事になっているトッチャン師匠とMゾッチくん、そしてザコッペちゃんです。

「ザコちゃんに練習は不要やろ? モンブランもメンヒも登ってる事やし」

「そんな事ないです!杓子でヘマした所をバッチリとKさんに見られていますから、練習させて下さーい!」

P6020009 何処でも登りたがる岩虫達です。

P6020010 A懸にやって来ました、ところが、壁は先週も出会った某旅行社主催の講習会で超満杯となっております。

「仕方ないね、アイゼンを装着して何処か隅っこを登ろうや、Mゾッチ君、ベーシックも使ってごらんよ」

右端のボロボロのガリーを登って練習開始です。

P6020015 「さて次に進もう、足の運びに注意して、アイゼンを引っ掛けると転倒滑落になるから慎重に!」

P6020027 トッチャン師匠から指導を受けるMゾッチ君は真剣そのものです。

P6020028 足の運びもシッカリしてきました、次の段階に進みましょう。

「Mゾッチ君、初めて会った頃の山ボーイ的な感じから、最近は少しクライマーらしい雰囲気が出て来たなァ」

アイゼンワークのトレーニングにはこの万物相や岩尾根が多く利用され賑わいますが、それは冬山や春山の時期を迎える頃の事、今の時期では物好きな我々くらいです。

P6020022 ザレた斜面を雪面に見立て登下降の反復練習を行います。

P6020024 「よっしゃ、エエ感じになってる!上体を起こしてるし、良いバランスや、リズミカルに登りよ」

P6020026001 ZAKOちゃんも良い感じで登っております、合格点や!問題なし。

「これなら宝剣は楽勝や!そうや!君ん家は今月後半はスイスアルプス山行やったね、気を付けて行きよ」

P6020021001 ピッケルやバイルのピック角度には何の意味が有るのか、使ってみて初めて理解出来たと云うMゾッチ君。

「これらはアイゼンを含め単なる道具であって、昔は言われたピッケルは 山屋の魂 や飾りでは無いよ、大切にしっかりと手入れをし、これを手足の延長の如くに様々な状況下で使いこなす技術を身に付けてこそ、この道具達が本当に生かされ、我が身を守ってくれるんやで」

さァ、頑張って、自信を持って宝剣岳中央稜に挑んで下さい! そして楽しんでね。

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