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デビュー戦だ!宝剣岳中央稜

今年の春、クラブ雲峰に入会したMゾッチ君、ゲレンデでの基礎練習を重ね、レスキュー技術も身に付けた、本チャンへの関門とした雪彦山の三峰や地蔵も見事にクリアした。

「そろそろデビュー戦も考えてみるか?」

「休暇を考えると宝剣あたりが良いかもなァ」

8月25日(土)トッチャン師匠とS代表がサポートしてのMゾッチ君デビュー戦となった。

151_r昨夜の内に到着して仮眠を取る、ロープウェイはご覧のように登山者や観光客で一杯です、1時間30分の待ち時間でした。

57_r 一般登山道を登り、宝剣岳山頂に向かいます、中央稜を登るには山頂から取り付き点まで懸垂下降しなければなりません。

53_r001夏は一面のお花畑となりますので指定された登山道以外は立入り禁止となっているのです。

Photo Mゾッチ君、デビュー戦の舞台となる宝剣岳(2931m)です。

93_r_3 懸垂下降で取り付き点に向かいます。

「Mゾッチ君、いよいよ本番やぞ、今日は楽しもうや!」

99_r_2 乾いた岩、青い空、スルスルと伸びるザイル、クライマーとしての第一歩を踏み出したのです。

108_r 「ほら、残置ハーケンなんか使えんやろ、こんなに簡単に折れてしまうんやで!」

「カムを使う時が来ましたわ!」

今日に備えて新たにカムも購入しているんです。

119_r オケラクラックを快適に越えて行きます、

「この感触を忘れるな、君のデビュー戦を宝剣岳も大歓迎してくれてるわ!」

134_r 山頂に登れば登山者が拍手で迎えてくれました、最高の気分ですね。

123_r001 「この数ヶ月で少しはクライマー的な風格も出てきたなァ、エエ顔やで!」

こうして一人のアルピニストが誕生し、巣立って行きます、これからも学ぶ事が多くあります、そして危険や苦難も待っているでしょう、まだまだスタートラインに立ったばかりです、数多くの経験を積んで下さい、そして、これからもガッチリとトレーニングしましょう。

「指導してくれた先輩やSガイドへの感謝を忘れるなよ」

チビッコクライマーが集合した!

8月26日(日曜日)です、今週末のクラブ山行は宝剣岳中央稜の登攀となっています、Mゾッチ君の本チャン初挑戦の場として計画されているのです。

私も参加したかったのですが兵庫県山岳連盟の行事が入っております。

Dscn7353今日は神戸市少年団のクライミング体験教室が神戸登山研修所で催されるのです、市内の各小学校から可愛い少年少女が集まってきました。

参加者数は50名位は居たでしょうね、午前と午後に分かれてクライミング体験教室の開始です。

「わぁ!これを登るんかぁ?」

子供達は期待と不安の入り混じった目で壁を眺めております。

Dscn7352 早朝から子供達の登るルートにザイルをセットし、サポートするメンバー用にフィックスロープも張りました。

子供達も緊張してるでしょうが、スタッフも緊張します、装備の点検やルートの整備、営巣していたスズメ蜂の駆除まで行なっておりました、スタッフミーティングも綿密に行い、受け入れ態勢は整いました。

「子供に何か有ったら大変やからなぁ、神経使うわ!」

「今日は自分達のクライミングより疲れるぞ!」

熱中症対策も施されました、冷水や日除けのテント、蚊取り線香も用意しております。

Dscn7357 人工壁の屋上には引率の先生方がセルフビレーを取って待機しています。

屋上に居ると日差しは強烈なんですが、少し風が吹いているので暑さは何とか凌げます。

「先生方、水分はシッカリと摂って下さいよ、今日は長丁場ですからね」

Dscn7354 「サァ、頑張って登ろうな! よし、行こう!」

声を掛けると目を輝かせて岩に飛び付いて行きます。

中には行き詰って弱音を吐く子供もおります。

「怖い~ッ、落ちる!どうしたら良いの?もう下ろして下さい!」

「簡単に諦めたらアカン! 自分の力で乗り越えて行け!大丈夫や!絶対に登れるぞ、行け!」

叱咤激励され、何度も何度も挑んでいきます、最近の子供も心配することは有りません、逞しく育っています。

Dscn7355 「コラ!膝をついたらダメ!シッカリと手と足で登りなさい」

兵岳連のK理事長が中間点で見守っています、優しくアドバイスして誘導すれば子供は本能的に高みへ高みへと登って行きます。

ジュニアの育成に携わっているYチャンは優しく、厳しく、適切な指導で子供のヤル気を引き出しておりました。

Dscn7359 登り終えた子供達に壁を覗かせます。

「下を見てご覧、この壁を君は登ったんやぞ!凄いなァ」

難関を突破し、壁を登り切った子供達の顔は満足感と自信に溢れた良い表情となっておりました。

今日のクライミングが夏休みの良い思い出となってくれたでしょうか、願わくはこの中から将来のトップクライマーが誕生してほしいですね、A先輩、K先輩もお孫さんをジュニアクライミング教室に入れました。

指導したコーチに聞いてみたら、

「登るお孫さんより、付き添いのお爺さんの方が気合い入ってたで!」

らしいです。

俺も孫が大きくなったら山をやらそうか、と息子夫婦に言ったら、

「親父!アカンぞ、娘にはピアノとバレエをやらしますから」

「俺の孫やでぇ、そんなもんが似合うか?柄にもない」

アホらしなって、話しの続きは止めた。

裏六甲石楠花谷で鮠(ハエ)と遊ぼう!

サマーイベント(夏山合宿)も無事?に終了しました。

山から戻って1週間が経ちましたが、今だに疲れが残っているようです。

「暑気払いに何処かへ軽く行こうや!」

「近場やったら付き合うぞ」

101_1097 近場で静かな谷と云えば、思い付いたのは石楠花谷、ここならば涼しくて、面白い小滝も有って楽しませてくれるはずです。

この猛暑ですから、山を歩こうなんて輩は居りません、やはり今日の石楠花谷に人影はありませんでした。

101_1099 今日の参加メンバーはトッチャン、コッチャン、私の3名です。

「今日はハエ釣りも予定に入ってるから竿を持参です」

「無理にヘツらんでも、腰までドップリと浸かって行けば涼しいよ」

P8190007 水は澄んでいますが、水量は減少気味です、何となく生温い感じの水温でした。

101_1103002 濃い緑の水を湛えた、綺麗なゴルジュです。

「見てみい!大きいハエが居てるぞ!」

大急ぎでテンカラ竿を出しております。

「こうして見ると、六甲山はホンマに奥深い味わいのある山域やなぁ」

101_1104 第1投から可愛いハエが毛鉤に飛び付いてきました、流石にトッチャン師匠です、暫くはこのゴルジュで遊んでおりました。

101_1106 気持ち良く清流シャワーを浴びてゴルジュを突破します。

101_1108 石楠花谷は下流部に小滝が連続しています、間違っても出合から登山道に入らないよう沢筋を辿って下さい、そうすればこんな楽しい滝が待っているのです。

101_1110 真新しく完成した砂防堰堤を越えると溜まりに多くの魚影が見えています、トッチャンは岩陰から竿を振っています。

101_1111 コッチャンはと云うと、

「姿を隠して釣るとは卑怯なり、俺は清々堂々と正面から魚と真っ向勝負じゃ!」

101_1109 結果は忍者釣法の圧倒的な勝利にございまする。

「お主達はまだまだ拙者の足元にも及ばぬわ!未熟者めが!」

トッチャンにしてやられましたね。

101_1112 石楠花谷の名瀑?風呂桶の滝(私が勝手のそう呼んでいるだけです)2段になっています。

101_1113 水流の侵食で見事な甌穴が出来ているのです、私の知る限りでは六甲山の甌穴はこれだけかな?お釜は深くて飛び込んだら気持ち良いよ。

101_1117001 苔で滑り、思いっ切り膝小僧にガッツーンと一発喰らったコッチャンです。

「クッ・・・・ツ!crying

「オッサン!涙が出とるぞ!」

101_1118 木立に覆われた石楠花谷は別世界のように涼しかったですね、ところが一歩でも日向に出ると強烈な熱気が襲ってきます。

谷をつめて地獄谷西尾根に抜け出ましたが、カンカン照りのダイアモンドポイントは避けて、このまま尾根を下りました。

「正解やったね、地獄谷西尾根も木陰で風が抜けて気持ち良いやんか」

涼を求めた本日のお散歩は大好評をもって終了となりました。

「近々に黒部へ岩魚釣りに出掛けるからな、準備せ-よ!」

101_1122 月曜日は神戸登山研修所の休館日です、ザコちゃん、トッチャン、コッチャンが蔵書の整理に汗を流しております。

101_1120兵庫県山岳連盟が所蔵する貴重なる国内外の登山に関する蔵書目録をデータベース化しているのです、この作業が終了し、管理体制が整えば、近い将来には皆さんに公開する事となるでしょう。

その日を目指して、蔵書確認、本の点検や痛んだ部分の補修と気の遠くなるような地道な作業を続けております。

Dscn7348 先日のセルフレスキュー講習会でこの人工壁(通称猿山)の一部に欠損個所や亀裂が発生しているのを確認していました。

「トッチャンよ、あれは早いこと修理せんとあかんぞ、子供の体験クライミングも近いしなぁ」

「それやったら、サッサと二人で修理してしまおうや!」

Dscn7347 屋上から固定ザイルをセットし、セルフビレーを取り、二人が連携して基礎にする金網や練ったモルタル材を破損個所に埋め込んでいきます。

「それにしても暑いのう!岩は触れん位に焼けてるぞ!」

Dscn7349 東の空が真っ暗です、雷鳴も轟き出しています。

「急げ!雨が来るぞ!」

汗まみれになって作業は完了しました、これでもう大丈夫です、安心してご利用下さいね。

「アカン、熱中症や! 暫く、事務所でクーラー効かせて寝るわ!」

楽しかったぜぇ!剣岳合宿(源次郎尾根、八ツ峰Ⅵ)其の2.

Scan_2今日の源次郎尾根は1ピッチ先に4名パーティーが見えているだけ、懸垂下降の停滞を心配しましたが、先行パーティーは下降を終えて最後の本峰への登りに入っていました。

「ここで数パーティーがバッティングしたら身動き取れんぞ!」

その点では、我々はラッキーでした。

Dscn7277 今日は、ここのために8.5mm x 40mを2本用意しているのです。

アンカーにシュリンゲを通し、念の為、ハイ松の根っこからバックアップを取ってザイルをセットします。

「ヘビー級の俺が先に降りてザイルは捌いておきます」

「OKや、ピンが飛んだら言うから安心してな」

「ムムッ、お主、何と恐ろしい事を!」

30mほどの高差の懸垂下降ですが、下部に支点があり、シングルザイルでも下降できそう、でも多人数パーティーでは中継点が狭いと感じますね。

傾斜も距離も、お手頃で、これぞ懸垂下降!と云った感じの2峰でした。

Dscn7283 僅かな岩陰に入って日差しを避けております。

Dscn7288_2 空は飽く迄も青く澄み渡り、雲一つ無い快晴、お天気に文句を付ける気はありませんが、

「暑すぎるわい!雲よ来い、風よ吹け!」

Dscn7290 剣岳山頂まではコルから1時間30分くらいの距離です。

トレースはそれ程、明確ではありませんが、ジックリと見ていれば、それとなく判別できます。

P8080149 ガレの間に挟まった錆びた空缶が目に付いてくると、

「オオッ、やっと山頂に到着やな!」

P8082126 剣岳(2999m)の山頂祠で記念撮影、体力勝負の源次郎尾根を征しました。

もうヘトヘトです、1時を回っており、腹も減ったのでコーヒーを沸かし行動食を摂ってノンビリとしておりました。

Dscn7292 剣沢のテン場が遥か下に見えています、これから長い急な別山尾根の下りが始まります。

Dscn7298 「凄いなぁ、この雲海、こんな景色を見るのは久し振りや」

遠くに白山が浮かんでいます。

Dscn7299神々しいまでの雲海の広がり、開山時の行者様もこんな光景を目の当たりにし、思わず経文を唱えたことでしょう。

P8080161 一般ルートの下降とは云えども厳しい個所もあります、疲れた体ですから、特に慎重を期します。

事故は下山時に多く発生するのです。

「鎖にセルフを取って行こうや、安全第一やで」

Dscn7300 それにしても別山尾根のルート整備は凄い、梯子が一ヶ所、鎖場が11ヶ所も有りました、設置管理は大変でしょうね。

右の肩に見える道標は早月尾根との合流点です。

出発から12時間強の行動でした、痛む足を引き摺るようにテントに帰り着き、倒れ込んでしまいました。

「もう、誰が何を言おうが、一歩も歩かんぞ!」

        (八ツ峰Ⅵの登攀記録)

P8082113_2 源次郎尾根2峰から見た八ツ峰です。

6峰Aフェースの矢印辺りに動く姿が確認出来ました、それがトッチャンとS代表だったようですね。

Dsc02282_2

06:30 長次郎谷出合

源次郎尾根班と別れて、さらに剣沢を下り、長次郎谷出合へ、まだ日陰なので雪も硬い雪渓を登り始める。

緩傾斜ではあるが単調な登りは辛い、左に源次郎尾根、右に八ツ峰の景観は中々のものです。

Dsc02284_2

08:30 Ⅴ.Ⅵの雪渓下

傾斜の増した長次郎谷雪渓をつめ、熊の岩を望むガレ上の平坦な岩でアイゼンを脱ぎ、ザックをデポする。

周辺を偵察してみると、目指したCフェース上部には8名のパーティーが、取り付きの雪渓上には12名、人気ルートとは聞いていたが平日なのにこの盛況です。

Dフェースはトッチャンもクライミングシューズでないと少し不安だと、Bフェースは暗くて印象が良くない、Aフェースはと見ると3名が取り付いているものの上部に抜けそうだ。

Aフェースを登攀する事に決定する、熊の岩上にもテントが5張ある、皆さんは早くから来ているのだ。

(登攀後、聞いたらCフェースの8名はW大学山岳部の新人訓練パーティー、雪渓に待機の12名は真砂から登ってきたガイド付きパーティーだった)

Dsc02304_2

09:15 Aフェース取り付き 登攀開始

雪渓は切れていないので容易に取り付くことが出来た、取り付きでAフェースを懸垂下降して来たパーティーに出会ったので様子を聞くと、頭から25mを1Pと50mを1Pで下降できるとのことであった。

我々も懸垂下降することにして、荷を軽くするため不要の装備は基部にデポした。

(1P)

リードはトッチャン、尾根末端から凹角を登り、小ハングを越えるが新品のビブラム底では思い切ってスタンスに立てないようだ、手で靴底を持ち上げるなどの苦労ををしてやっと抜けた、フォローの私はクライミングシューズのフリクションを効かせて快適に登って行く。

さらに凹角に入り、左のリッジを登り、小テラスで1P目を切る。

(2P)

かなり立っているカンテを登る、ホールドもしっかりしているので高度感を味わいながら気持ち良く登れる、ここら辺りが核心部か、途中より右のクラックを抜けてやや広いテラスに。

(3P)

リードは私がします、

「せっかく、剣まで来たんやからリードさせてーな!」

少し傾斜の落ちたフェースとリッジを登ります、ハイ松混じりを抜けて、細かいスタンスを拾うカンテを越えて登攀終了です。

11:30 Aフェース頭で、ガッチリと握手して快適だった今日の登攀を喜び合った。

隣の源次郎尾根に4名の姿が確認出来た。

「クソ暑いのに、何を好き好んであんな尾根を登るねんな!」

コールも盛んに送ってくる。

「うるさいのう! こっちは登攀中で忙しいんじゃ!」

隣のCフェースからは「登れませ~ん、下ろしてーッ」と女性の声が聞こえる。

後日談ですが、これはテレビの「行ってQ」の収録に来ていた、眉毛を太く書いたイモトとか云うお姐ちゃんでした、この連中がCフェースを独占していたんですね。

トッチャンが素早く、「登れん者を連れて来るな!」と厳しい突っ込みを入れていました。

Dsc02307_2 下降はハイ松の根に何本ものスリングが掛かっている支点を使って最初の25mを下る。

2P目は支点にスリングを追加して50mを下降。

中大ルートの下降は傾斜もきつく、使用ザイルが8.5mmなので滑りが良すぎて緊張させられる。

取り付きの少し上で50mザイルは一杯になった。

14:00 昼食を摂り、アイゼンを付けてデポ地を出発する。

15:00 長次郎谷出合、ここから剣沢雪渓を登り返す。

途中、水を補給し、休憩を繰り返し、ヨレヨレになって歩く、追い付いて来たW大山岳部リーダーとしばらく立ち話するが、疲れたと言うものの、「お先!」と抜いて行く彼らの早く逞しいこと!

トッチャンと、

「若い奴には勝てんな!そやけどクライミングなら、俺らの方が上手いで!」

と負け惜しみも忘れません。

18:00 剣沢テント場帰着、用意してくれた紅茶が美味い!

Dscn7311 明けて8月9日(木)です、予備日を残し計画は無事に消化した、テント場を清掃していた富山大WV部のお姉ちゃんに礼を言い、剣沢を後にした。

別山乗越まで登り返して、雷鳥坂を見ると続々と登山者の行列です。

「わぁー、これはアカン!すれ違いが大変や」

下山コースを新室堂乗越へと変更しました。

Dscn7314 このコースは高山植物が咲き乱れ、一面のお花畑です、雷鳥坂に比べ登山者も少なくノンビリと休憩を繰り返しながら下って行きます。

Dscn7315 「ザコちゃん、この花は何や?」

質問を繰り返しています、何度も聞くのですが、どうも花の名前だけは覚え切れませんね。

Dscn7316 雷鳥沢キャンプ場に下ってきました、ここは今年の5月にスキー合宿しています。

「今日中に神戸へ帰るか?」

「明日は予備日やし、町に下りても暑いだけ、ここで避暑ってのはどうですか?」

「賛成や、別に早よ帰っても嫁ハンは歓迎してくれんしなぁ」

そして、大量?のビールが登場です、飲める奴はグイグイと、飲めん奴までもグイと、暫くはワイワイガヤガヤと飲んで食ってが続き、結果はご覧のような魚河岸のマグロです。

反省すべき事も多かった今回の剣岳合宿でしたが、気心の知れた仲間達と楽しく過した4日間だった。

我々の年齢になると、一つ一つの山行を重ねる度、つくづくと思う事がある。

「有り難う、君達の優しさに感謝してます、こんな我儘な私に付き合ってくれて!」

とね、確かに自分自身の努力も大いにあるだろう、しかし頑丈な体をくれた両親、支えてくれる家族、そして仲間達を忘れていません。

今回でも、肩を痛めている文ちゃん、足を痛めた私をフォローしてくれる、トラブッても忘れ物しても、誰も責めない、何も言わず全員でバックアップに動く、それがクラブ雲峰で苦楽を共にしてきた仲間意識なんだろうね。

クラブ雲峰のメンバーは確かに減った、でも仲間で支え合って、もっと理解し合って、仲良く、より長く、少しでも高みを目指して登山を楽しもうや!

「次の計画に向かい、健康に留意し、頑張ってトレーニングしよう!」

楽しかったぜぇ!剣岳合宿(源次郎尾根、八ツ峰Ⅵ)其の1.

久し振りに訪れる剣岳(2999m)です、立山曼陀羅には冥界の魔山と描かれた岩塊の山だ。

雪と岩の殿堂、剣岳です、ポピュラーなルートとされる別山尾根でも登山道としては国内屈指の岩稜ルートなんです。

本峰から富山県警山岳警備隊の若者と話をしながら下ったのですが、やはり事故は多いそうです、この時も時間を考えず登って来た軽装の登山者を説得して下山させておりました。

Dscn7307001 8月7日~8月9日(予備日8月10日)の間で剣沢をベースとした合宿を行いました、

S代表/トッチャンは八ツ峰Ⅵ峰の登攀へ。

私、コッチャン、文ちゃん、ザコちゃんの4名は源次郎尾根から剣本峰を狙います。

剣沢ベースでの合宿はいつ以来だろうか、大概は西面や北方稜線からが多く、東面からは遥かな昔で記憶に無い。

Dscn7308 いやはや、今回は色々なトラブルが起きた旅でした、しかし合宿自体は滞りなく無事に予定を消化して成功裏に終えております。

そのトラブルとは、

神戸を出発しようとすればK君の愛車はバッテリートラブルでブースターケーブルのお世話と相成り。

いざ富山に着いて見れば、大変な忘れ物をした事が発覚、装備の最終確認ミスではあるが、今更どうしようもありません。

急遽、好日山荘(富山店)に事情説明して開店時間前ではあったがオープンしてもらい不足装備を購入する。

「好日山荘さん、ありがとう、助かりました」

Dscn7321無事に合宿を終えて、「ヤレヤレ、終わった!」これで神戸に向かって帰るだけと北陸道に乗った途端に私の車がタイヤバーストのピンチ!

全ての事象には原因があって結果がある、事前に於いて車両にしても装備もしかり、最終点検を怠った人的ミスであると云う以外に今回の原因はありません、笑い事では済まされない、各自が大いに反省すべきことであったと深く肝に命じました。

「それにしても重なったな、これも同時性の法則か?」

「まぁ、2度ある事は3度あるってこの事ですね、怖い、怖い」

P8070054 何とか12:20発のケーブルに乗って合宿の一歩を踏み出す事が出来た、雷鳥坂の登りは暑さと20kgのザックに老体が悲鳴を上げておりました。

「まだ、穂高縦走の疲れが尾を引いてるみたいやね」

Dscn7306 剣沢のテント場には、日のある間に到着した、4人用テントとツェルトを張ってBCは完成、明日も早朝からの行動となるので、早々に飯を食ってシュラフに潜り込んで爆睡です。

Dscn7239 04:30にテン場を出発、剣沢の雪渓に出てアイゼンを装着し、締まった雪面を快調なペースで下って行きます。

平蔵谷の出合が源次郎尾根の取り付き点、そこから標高差1000m程の登行が待っているのです。

「源次郎の1.2峰が見えてるぞ、急で長い尾根やなぁ!あれを越えるんかぁ!」

「そうや、今日は体力勝負から覚悟せーよ!」

P8082080 前方のトレースが源次郎尾根の取り付きです、八ツ峰Ⅵに向かうトッチャン、S代表とはここから別行動となります、本日の行動予定をお互い確認し合って別れました。

Dscn7246 出だしの短い岩場です、右肩脱臼が完治しておらず腕を満足に動かす事が出来ない文ちゃん用にと、長めのテープをセットして、肩に負担が掛からないよう配慮しています。

「ザコちゃん、細やかな心遣い、痛み入ります」

P8080105002 「有る物は岩でも枝でも根っこでも、何でも使って乗り越えて行けや!」

P8082084001 ブッシュの下を掻い潜るように登らなければなりません、ザックやストックが引っ掛かって苦労しております。

「ザコちゃん、今日のリードは君に任せたぞ!」

悩ましい地点では下から文ちゃんが的確なルート指示を送っていますので、コッチャンと私は気楽に登っておりました。

P8080112002  急なブッシュ混じりの尾根を這い上がれば、時折りは楽しい快適な岩が顔を見せます。

P8080108002_2 右手に見えるのが源次郎尾根主稜です、我々は支稜から取り付いているのです。

Dscn7251 嫌らしいガレを右上する、持つ岩、足元はガラガラと崩れます。

Dscn7252 源次郎主稜は近い、その上に1峰が聳えています。

P8082090_2 下を覗いてみます、気持ち良く、スッパリと切れ落ちて。

「股グラがスースーしてエエ場所やんか、どうや?コッチャン、一寸は本チャン気分を味わえたか?」

「こんなもん、大した事あらへんわい! 楽勝じゃ!」

Dscn7254 ノンザイルで登っていますが、落ちればかなり下までブッ飛びますから、簡単と云えども、ご注意あれ。

ブッシュも薄くなって、それなりに高度感もあり、楽しい尾根になってきます。

Dscn7259 1峰を越えた、 眼前に剣岳本峰が迫る。

Dscn7264 1峰を越えて2峰へのギャップを下る、ハイ松帯には明確な踏み跡があり問題なし、前に2峰の登りが見えています。

Dscn7268 2峰の登りはブッシュとのコンタクトラインを登れば最も簡単、壁側を登ってもガバが多くて快適に駆け上れます。

Dscn7269 2峰からは八ツ峰が隣に見えています、目を凝らせば結構な数のクライマーが確認出来る、コールを送ってみました。

「トッチャン、S代表は何処やろ?きっとCかAやろな」

Dscn7273 剣岳本峰が大きく見えてきた、大した悪場も無いので気楽に歩いております。

「もう懸垂下降ポイントも近いやろ?」

「それにしても暑いのう!堪らんわ!」

Dscn7274 この先が下降点でした、立派な鉄のアンカーと鎖がセットされています。

     楽しかったぜぇ!剣岳合宿(源次郎尾根、八ツ峰Ⅵ)其の2.へ続く →

セルフレスキュー講習会

7月29日(日) 兵庫県山岳連盟主催によるセルフレスキュー講習会が神戸登山研修所に於いて開かれました。

P7290005 兵岳連加盟各山岳会から総勢20名近くのクライマーが集まりました。

クラブ雲峰からは私、トッチャン、ザコッペ、Mッチ、文ちゃんの5名が受講しています。

P7290002 今日も猛暑日です、この炎天下でのレスキュー講習会はかなりキツいですね。

ブルーシートを張って日陰を作った、これは大助かりでした。

P7290008 セルフレスキュー講習の状況設定ですが、岩場でトップが墜落して負傷、行動不能となった、これをセカンドが単独で収容し下降するという、厳しいものです。

P7290010 兵庫県山岳連盟の技術遭対委員長の一本松君と同じく指導副委員長の西村君がお手本を見せてくれます。

「見ていたら出来そうに思えるけど、これは難しいぞ!」

P7290013 西村君が我々に懇切丁寧に指導をしてくれました、皆、熱心に聞き入っています。

「Mッチ君、正座してからに、凄い気合いが入ってるなァ」

手持ちのギヤーをいかに有効に使用するか、ギヤーが干渉しあって操作に支障が出ないようにするにはどうするか、

「段取りや操作の手順をキッチリと覚えるまで時間が掛かるぞ」

P7290015 各山岳会も暑さにも負けず訓練に取り組んでおります。

壁の照り返しも強烈で、ぶら下って居るだけで汗が噴出します。

「水をくれ!水、水・・・・!」

P7290020 私が要救助者となって岩場にぶら下り、Mッチ君が救助に登ってきます。

このパターンを交代しながら体得します。

P7290022001 問題点があれば細かく指摘され、適切なアドバイスが飛びます。

P7290025 西村君が仕上げにもう一度、セルフレスキューとは何ぞや?と云うお手本を見せてくれます。

P7290027 Mッチ君を膝に乗せて鮮やかに救助し、下降してきました。

「クライミング技術の向上がイコール救助技術の向上に繋がってるんです」

P7290017 トップが墜落しテンションの掛かったメインザイルをいかに固定し自分自身をフリーとするか、これが最初の行動です。

P7290028 複雑なザイル操作、ギヤーのセット、安全確認、要救の収容、下降を繰り返し、9:00から16:00近くまで頑張ったんです。

このような技術のお世話になりたくないよね、安全登山の重要性を改めて実感した一日でした。

講師の皆様、大変お世話になり有難うございました、本当にご苦労様でした。

夏はゴルジュで遊ぼう

連日のように猛暑が続いております、木曜日の夜半に穂高から戻りましたが、神戸の暑さにビックリです。

「これは堪らん!沢へ行こう!沢へ!」

101_1052 声を掛けると集まりました、総勢8名です、Mッチくんは親子でやってきました。

「エエなァ、親子で沢遊びか、最高のお父ちゃんやね」

高校一年生のMッチJR、新品の沢装備一式で身を固めて、

「お父ちゃん、小遣いをハタいたな?」

101_1062 MッチJRもザコッペも今日が渓流デビューです。

さすがのスーパーウーマンも慣れぬ水中で七転八倒、もがき苦しんでおります。

42 「ザコッペ、何を泣いてるんや?」

「私はカナヅチなんです~、よう泳ぎません!」

101_1065 「見てみい!JRはスイスイと泳ぎよるやないか!」

40 「ほら!ワンコも上手に泳ぎよるやろが!」

5a4a Img_5355_2

今ではもう会う機会も無くなってしまったジャックラッセルテリアのケイトやメリー、ウェスティーのノエル達、この谷で遊んだのはいつ頃だったかなぁ。

お山が大好きで、どの娘も可愛いワンコ達でした。

元気に暮らしているでしょうか、もう一度、逢ってみたいものです。

101_1081_2 ゴルジュに群がる雲峰軍団です、Fちゃんは最奥部を狙って懸命に泳いでおります。

結局は水流に押し戻されて取り付けませんでした。

101_1084 カナヅチのザコッペは泳ぐと云うよりザイルで引っ張られて進んでおります。

101_1086001 コッチャンも懸命に水の抵抗と闘っております。

「水から上がるのも一苦労やわ!」

13 こうして清流の中で暑さを忘れて楽しんでおりました。

「結構な、お湯加減でございますこと!」

夏はこれに限る!ゴルジュは最高です。

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