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日本のヨセミテを攀じる(小川山雑感)

                                                                Dsc02322_2 

9月2日~5日に掛けて山梨県と長野県の県境(奥秩父山地)に聳える花崗岩の岩山でクライマー天国と言われ、日本のヨセミテとも呼ばれる小川山(2418M)へ遠征しております。(参加メンバーはSさん、K君夫妻です) 

                              それでは、楽しいレポートをどうぞ。

                                

                                                         

   八幡沢左岸スラブ『春の戻り雪』4P (5.7) 9/3

 Photo_3 テント場からあまりにも近いので、つい入口の沢を通り過ぎて涸沢に入ってしまった

 1p_2 引き返して取付きに到着。丁度降りてきた2人パーティに聞いたら、ここで正解。先行パーティがいたので少し待って登り始める。

           P_4 1P目

  Kリードで、あまり傾斜のきつく無いスラブをボルトに沿って直上。下部は少し濡れていたので注意深く登る。立木のテラスで1P終了。

              P P

  つるべで、リードをSに交代。さらにスラブ登り、リッジを越えたところでボルトにクリップし左斜めに登り、ここでも立木テラスでビレイし2P終了。

  3P

  Kリード 残置ボルトなど1本も無い30m位のスラブ。カムを使ってNPで快適に直上する。立木の大きなテラスで3P終了。先行パーティが懸垂で下りてくるのでルートを譲り、ここでゆっくり昼食。

              P_3 P

  Sリード 白い岩峰を目指してコーナーとクラックを登る。カムを支点にランナーを取るが2個目のカム(♯2)が効かないので位置を変えてはトライ。あまり長く頑張っても腕が疲れるのでホールドがしっかりしていることを確認して、やや強引に乗り越して終了。

              Photo_2 下降

 終了点のラッペルアンカーから2Pの懸垂で取り付き点に。

   

         ガマスラブ 1P (5.8)

              Photo_4 まだ少し時間があった(何しろ30分も有ればテント場に戻れる)のでガマスラブに立ち寄る。

 Kリードで、広いスラブを登る。しっかりしたホールドもスタンスも無いので、わずかな窪みを見つけてはフリクションを頼りに登り、ボルトにクリップしては一息ついて30mほどで終了

              P_5 懸垂で一旦降りて、右隣の傾斜のきついスラブをトップロープで登る。(両手両足をペタペタと壁にくっ付けて登るので、ガマスラブかと納得)

                                                                                           

                                    

   屋根岩2峰南面 セレクション 5P(5.8 ) 9/4

今日は3峰神奈川ルートを目指したが、またまた着いたのはソラマメスラブ。登ってきたパーティに道を聞いて引き返し、3峰に着いたつもりが『ここは2峰セレクションですよ』と先行パーティが。

このままでは、さらに3峰を探していると時間的に

も遅くなる。  

明日の計画としていた2峰に予定を変更する事にし 

た。

              Photo_5 1P目

 Kリード 左側の易しい(5.6)ルートから

 取付くはずだったのに、A0でややかぶり気味のクラックを慎重に登る。狭いバンドで1P終了。

 

P2 2P目

  Sリード 1P目のビレイポイントは狭く3人は立てないので、セカンドで登ってきたSが、そのまま核心部ダイヤモンドスラブに取り付く。

 ルーフをバランスで乗越して、1本目のボルトにクリップ。傾斜がきついのにホールド、スタンスはない。わずかな窪みを見つけてはフリクションで体重を移していく。

          Photo_6 日頃のトレーニングで足を置いたときの感覚『これは乗れている』を信じて。ボルトの間隔が長い(7~8m位か)で、『ここでは堕ちれないぞ!』と緊張しまくり。

 狭いバンドで2P目終了。上から見下ろすと、ここをよく登って来たものだと改めて怖くなる。

             Photo_7 P

  Kリード 立木のバンドを右にトラバースしてチムニーの中を登る。リードは慎重のカムや立木で支点を取って、南陵テラスまで登り3P目終了。

  15m程のチムニーはバック&フットで快適に登れる。ザックを背負ってチムニーに入れないので中間点でZに担いでもらっているザックを吊り上げる。

                        P_7 P目 

 Sリード 急なクラックにカムで支点を取り、立木を少し登ってから微妙なバランスで壁に移る。クラックを抜けてスラブに取り付き途中2本のボルトに支点を取る。

                  P_8 さらにサイドフレークを掴み、時にはレイバックもまじえて直上すると傾斜が落ちて、リッジで立木にも支点が取れるので一安心。ハーケンにシュリンゲを通し支点にしてルーフを越え、スラブに出る。

                  Photo_8 ここでもホールドやスタンス細かい、クリップした後は、右に逃げサイドフレークを利用してルンゼの立木了。

                        Photo_10 P目 

 Kリード そのままルンゼを詰めて、左に曲がって

 2峰頂上へ。

 セレクションの登攀終了。(本来のルートはルンゼ 

 を懸垂で下って、大きな岩の下をトラバースしてか

 ら6P目のクラックを登る)頂上の松の木陰で昼食

 を摂り、3峰をバックに記念写真を撮り合ってゆ

 っくり過ごす。

                 2   下降 

 3Pの懸垂、トポによると、下降は残置ビナのある

 立木から懸垂か、ワイヤーでルンゼを下降との事。

                                                

懸垂1P

  Kリードで下る。10m程下って、右に大きく振ってハングした岩の下のラッペルアンカーで一旦切る。

                                                 

懸垂2P

やや傾斜の緩いスラブの下は見えないが、『ザイルは

重いのでまだ下には着いていない』とKが下降する。

ラストで下りて行くと、3人がやっと立てる狭いスタ

ンスが中継点。後で『あれは鳥の止まり木ぐらいだ

ね』と。引くザイルに掴まりながら。かろうじて立っ

て回収し、ザイルダウンが始まると岩角を掴む。

 

 懸垂3P

  最後の7~8mは完全な空中懸垂。木の中を降り

  て行き、やっと地上に。

                                   

     ガマスラブ スラブ状岩壁ケロヨン 3P (5.8) 9/5

 昨日のセレクションがハードだったのと今日は神戸ま

 で帰るので午前中のみのクライミングとして、3峰 

 南稜神奈川ルートは次回の宿題にします。

 

Photo_12P

  Sリードでガマスラブを登る。既に2回目だし昨日

  のダイヤモンドスラブの経験があるので楽勝。

 

Photo_13P

  林の中を移動し、スラブ状岩壁へ。Kリードで右側からガマルート2P目のダイクに出る。浅い凹角を直上するが、1本目のボルトまではホールド・スタンスもなく5.9の難しさ。立木のテラスで2P目終了。

  

Photo_14  3P

    Sリード 右に出て本来のケロヨンルートに戻

   る。ホールド・スタンスの確りしたコーナーを気

   持ちよく登り、ラッペルアンカーで終了。

 

 下降

  懸垂1Pで取付き点へ。これで今回の小川山クライ

  ミングは無事終了。

 Dsc02327        

         (小川山雑感)

 

○フリークライミングのメッカとも日本のヨセミテ

  とも言われている『小川山に行ってみよう』とのK

  さんの発案で実現した今回の山行。

  当初の予想より、はるかに充実したクライミング

  が出来た。

                                              

○マルチピッチ(3~5P)は、本番並みの高度もあ

  りスラブ、クラック、チムニーなど多彩な登りを 

  楽しめる。5.8でもボルトの間隔が 

  長いので緊張の連続(妙号のサトウルートを支点

  無しのリードで登っている感じかな)。今の我々

  の実力では5.8のリードが精一杯。小川山の主

  流は5.9~5.11なので経験のあるメンバー

  ならもっと楽しめる。なにしろ花崗岩の感触は最  

  高!

                                              

○テント場から取付きが近い(30分から遠くても1時間)なので、アプローチで疲れることなくクライミングに専念できる。ただ、不案内の我々は目的の岩にたどり着くのが大変。(標識を付けようかとの案もあるらしいが『目的地も探すこともクライミングのうち』と言うことで標識はない。ケルンと踏み跡が頼り)

                                               

○ルートもよく整備されており、適切な所に支点のボルトがある。(必要以上のボルトは抜かれており一定の難しさをキープ)ビレー用・下降用のアンカーもある。また浮石も少ない。

 

 

○テントサイトが駐車スペースから近い(1分も掛からない)ので、多くの荷物・食糧を持ちこめ快適なテント生活ができる。

                                              

 

○キャンプ場としても整備されており、水場・水洗トイレ・温水シャワー(3分100円)・風呂(400円)・ビールの自販機・売店なども近くに揃っている。

 

 ○ただ、こちらからは少し遠い(7時間位)ことが難。また東京に近いので休日は満員とのこと。

                                                 

○盗難事件も2件発生。(山荘のスタッフはこんな

  ことは初めてと言っていたが)

  テントからギアやマット、車のキーが入った貴重

  品などが盗まれとのことで警察官も現場検証に出

  動して来るし、山も油断禁物です、用心しなくて

  はね。

                                  

                            

                     以上

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